二人だけの秘密

バスを降りてから数十分ぐらい歩いたところで、これから僕が三年間通う、私立高校に着いた。

「入学式、だる〜。かわいい子いねーかな?」

「しんど〜い。俺、もう中卒でいいから学校休みたい」

「神様、お願いします。保健体育の先生は、女の若い先生で………」

「それは、マジで分かる。保健の先生が男やったら、もう終わりやで」

校門をくぐると、髪の毛を染めた僕と同じ制服を着た学生がうるさく騒いでいる。わざと乱れた服装をしているのか、シャツは出し、ボタンも開けている。おまけに、ガムを食べている生徒もいた。

学生服からはタバコの臭いがするのは気のせいではなく、しっかりと臭う。学校の規則を守って服装をきちんと着て、ボタンも一つも開けていない僕はいじめの標的だ。

ーーーーーーこれから三年間も、高校に通わないといけないのか。

高校生活が楽しく送れるイメージができなくて、僕の表情が自然と暗くなる。