「………」

あれから数日後、かなさんは風俗の仕事を辞めたらしい。

ホームページからも名前が消えており、彼女が風俗嬢だったことすらも一瞬で消去された。

しかし、爆サイの掲示板の書き込みは止まらなかった。むしろ、増すばかりだった。

誹謗中傷の言葉や、見ててイライラする言葉が無数にレス投稿されていた。

「夢で見た通り、美希さんは爆サイの掲示板に書かれて死ぬのか……?」

僕は、なんとか美希さんを助け出す術を考えた。思考を巡らせて、僕の夢が現実に起こらないようにと願いながら。でも、助け出す案は思い浮かばなかった。

爆サイのスレッドの削除を思いついたが、削除の仕方が分からなかった。
爆サイの匿名者をあぶり出すにも、そんな専門的な知識のない僕にはあきらめるしかなかった。