何だか最近たくさんのことがあって、あたしの頭はパンクしてしまいそうです…
京香、ちゃん?
連先輩のことが好きだって言ってましたし。
…あれ、どうして気になるんでしょう。
「あぁぁぁ、…」
小さく一人でそう言って、頭をグシャグシャにしてしまう。
分かりません、本当に、分かりません…。
自分自身の気持ちが分からないんです、本当に。
先輩との距離は、縮まったと思えば遠くなってしまって…
やっぱり、
あんなにたくさんの人気を得ている人が自分の目の前に居て、しかもこんな変なあたしの前に…
それだけで夢のような話だったんです。
先輩たちと仲良くしたくても出来ない人達はたくさんいる。
その中であたしは、偶然出会って、偶然話せるようになったんです。
…それだけで、良かったんですよ。きっと。
でも、この変な心のかんじ、何なんでしょうか。
「…奏音、?」
「……っ!?!?」
急に聞こえた声に身体を一瞬ビクッとさせる。
…あ、結衣ちゃん、
「どうしたんですか…?」
ニコッと笑ってそう返す。

