「そうですよね……それなら、深川さんと河合さんの家なら良いですか? それなら、二人きりじゃないし問題ないですよね?」
流石に、これも何かしらの理由をつけて断ってくれるだろう。そう思った。
こっそりとった真樹とのアイコンタクトでも、間違いなく彼は断るつもりだということは分かった。なのに。
「深川さんの家でもダメだって言うなら、会社でのお昼休みの時間くらいは毎日河合さんの時間もらいます!一緒にゲームしたいんです!」
この茅ヶ崎くんの一言で真樹の表情が一変してしまった。
「……分かった。俺のいる日なら、一緒にゲームしてくれても問題ないよ」
「え!真樹⁉︎」
「本当ですか⁉︎ やった!ありがとうございます!また連絡しますっ!」
挑発にも似た純粋すぎる茅ヶ崎くんの一言と、突然の真樹の裏切りにより私は茅ヶ崎くんと自宅でゲームをすることになったらしい。

