「星羅、お前また優斗の告白断ったんだって?」
「駿介に言われたくない。」
教室に着けばケラケラとからかうように話しかけてきたのは川島駿介。
一応幼馴染ってやつで、優斗のサッカー部の先輩に当たる。
「優斗も物好きだよな~、星羅のどこがいいんだか。」
「ほんとあんたって失礼だよね。」
バカにされた気がしてイライラしながら席につく。
「怒んなって!」
「誰のせいよ」
「いや、悪い悪い。でもさ、マジな話、優斗のこと真剣に考えてやってよ。」
そう言って、駿介も自分の席へと戻っていった。
ホームルームが、始まる。