悠「俺、美桜探してきます」



悠くんは一礼してこの部屋から出て行った



美奈「ママもパパもどうして…?どうして美桜の名前を呼んであげないの?あの子はずっとママ達に会えることを楽しみにしてた。ママやパパと会えないから電話での会話は全部覚えるようにしてるってあの子言ってた。向こうでは育児放棄をされ、やっと相手にされない生活から解放される。美桜はたぶんそんなことを思ってた。口では強がってるけど…」



わかってた。あの子が俺たちに会うことを楽しみにしてたのはわかってた。




それでも、わかっていても、どう接していいのかわからないんだ




もっと素直になれれば…



今日ほど自分の口下手な性格を恨んだことはないと思う