1人の寝息が部屋に響く。



そこに、はぁっとため息がひとつ。



「……何の拷問だよ」




目の前には好きな人が熱で少し苦しそうだが安心した顔で眠っている。




しかも自分の手を寝た今でさえしっかりと握って離そうとしない。