2人で教室にむかい、カバンを取りに行く。



あ、そういえば。


「山城ちゃんのところに行くの?」



「山城さんにはもう断ってきたよ。

ずっと前から好きな子がいるって」



はにかんだ笑顔にきゅんときた。



好きだなと思った。



そう思ったことを私の笑顔にのせて私も笑った。