彼はそう言うと音も立てずに人の姿から

白い毛並みした小さな子犬の姿へと変わる。




「子犬…?」




「この姿はあまり好きじゃねぇんだが。」




「子犬が喋った!?」




「当たり前だろうが!姿を変えただけなんだから。」




つい驚いてしまったが言われてみれば

目の前に居る子犬は本物では無いんだと気付く。