「はぁ…はぁ……。」 ようやく彼が立ち止まり降ろしてくれたが 私は足の力が抜けてしまい立って居られずその場で座り込んでしまう。 「大丈夫か?」 「だ、大丈夫じゃないよ!」 心配して大丈夫かと聞いてきた彼を 涙を目に溜め込みながら見上げて返事を返す。 「し、死ぬかと思って怖かったんだから…。」