「そうだな、まあ殺傷事はしねぇけど。」 「えっ?…」 私はてっきり目撃者は殺めてしまうのかと思っていたから 顔には出さずとも内心恐怖心があった。 だからこそ、彼の言葉に驚いてしまったのだ。 「ヴァンパイアなのに殺傷はしないの?」 決して望んでなんていないけど 私が思っていたヴァンパイアの想像と違ったからつい問い掛けてしまう。 「…あのな、俺はお前に用があるんだから目的も無しに相手にはしねぇよ。」