「それに、あまり騒ぐとお前の親が起きるぞ?」




そう続けて告げられれば抵抗を渋々止めるしかなく

私は、私を抱き締めている彼の顔を見上げ睨み付ける。




「賢明な判断だ。」




だが彼からしたら睨むなど効果が無いらしく、


気にしてない様子でいる。




「まあ、例えお前の親に見付かっても無意味だがな。」




「貴方がヴァンパイアだから?」




確かに彼が本当にヴァンパイアなら

私みたいな人間なんて相手にならない事なんて分かる。