「う、うそ…ヴァンパイアなんて居るわけ…。」




だめ、頭が混乱してきた…。




つい頭を抱え込みそうになり顔を俯かせる。




しかし私が顔を俯かせたのと同時に私は抱き締められてしまう。




「やっ!離して!」




私は抱き締められたと分かれば離れようと抵抗するも、


「人間のしかも女が抵抗しても無意味だ。」




まるで言うことを聞かない子供に言い聞かせるように

耳元に唇を寄せた彼は囁くように告げてきた。