「すんませーん。遅れました~☆」

……………ダレ!?

「おい。お前、初日に遅刻とは、いい度胸だなぁ~」

あぁ、先生の額に怒りマークが見える…

「どーも、春川匡《ハルカワキョウ》でーす。ごめんね、寝坊しちゃった!」

「寝坊だとぉ~」

「あ、俺の席あそこ?…だね、他の席あいてないし…」

歩いてくる。

ドカッ、何げない顔でふつーに座る。

「どーも、隣のモノです。よろしく~」

ん?私に言ってる?

「あ、どーも…」

ってふつーに挨拶しちゃったけど…

なんか聞いたことあるよーな名前のような…

「あっれ!もしかして、俺のこと覚えてない???」

ん?覚えて…な…い…よ?

「俺だよ!俺、俺!!!」

えーと…俺俺詐欺なら間に合ってます…。

私が分からず首をかしげると…

「えー、まじで分からんの?」

ハイ。すんません。見覚えが…ないんですけど……

「んーと、少6のとき同クラだった!匡だよ!」

少6…?

「あー…なんかいた気がする…なんかキノコ頭に眼鏡かけたモサッとしたやつがそんな名前だったような…」

「そうそう、それ俺!!!」

……ふーん……………!?えっ!?

「あはは、びっくりしすぎ」

「いや、びっくりもするでしょ…ホントに…?」

「うん☆」

どうやら、ホントらしい…