好きな人の、心の声



「 ばーか、なんで俺がお前に慰められなきゃいけないんだよ 」


私をバカにするように、デコピンをされながら言われた。


「 な、別にいいじゃない! 」


おでこに手を当てながら、拗ねるように言った。




「 でも… ありがとな!! 」




彼は太陽のような笑顔で笑った。



そう、これ。

私はこれが見たかったんだ。


今にも泣きそうな、儚げな横顔じゃなくて、心の底から笑っている彼が大好きなんだ。



「 うん 」



" 俺、里穂のそういう所好きだな "


心の声が聞こえた。

わかってる、その好きは私の好きとは違う。


でもなんだか嫌ではない。

あの時みたいに苦しくはならなかった。



嬉しかったんだ。

私の事をそんなふうに思ってくれていて。