好きな人の、心の声



おそらく、隼人はテキトーに言っていたから、たまたまだと思う。


でも、図星をつかれて少し焦った。


私はポーカーフェイスを保つため必死に答えた。



「 なわけないじゃん!私、好きな人いないしー 」


できるだけ、いつもと同じノリで。


「 は、隼人は好きな人とかいるの? 」



あ、、

なに口走ってるんだろう。


自分から、聞きたくない言葉を聞こうとしちゃってるじゃんか。



バカだな。。






「 ……いる 」



え、なんで、、

クラスの男子には、表ではいないって言ってたのに…


なんで、私には。



ちらっと彼の方を見た。


その横顔は、どこか儚げで、今にも涙が一粒こぼれそうな雰囲気だった。



" でも、絶対叶わないんだよな… "


いつものように、心の声が聞こえる。


でもそれは、私が思っていた言葉とは違った。


あ、、これが隼人の本音。

いがいだった。


隼人は顔もスタイルもいいから、学年問わずモテる。

性格もいいしね。

よく告白されているところを見る。



そんなモテモテの彼でも、こんな風に思ったりするんだ…。






そっか…。

隼人も私と同じなんだね…。