好きな人の、心の声


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いつもと同じ帰り道。

いつもと同じ横顔。

いつもと同じキョリ。



一つ違うのは、私が彼を知ってしまったこと。

彼の好きな人を……知ってしまったこと。




「 今日めっちゃ監督に怒られてたじゃん。何かあったのか? 」



ははっとひやかすように笑い、その後心配そうに私の顔を覗いた。


彼と視線が交わる。



キレイな茶色の瞳。

色素の薄いサラサラの髪の毛。

大人っぽい顔立ち。



優しく、大切なものを見るかのような瞳に勘違いしそうになる。



やめて、、、



そんな目で、私を見ないで…。



私はそんな目に耐えられなくなり、下を向いた。




「 な、何も無いよ。ただ今日はちょっと調子悪かっただけ 」



そう言うと、そっかーと言って前を向いた。