「いいですか 教育現場で必要なのは…」

ガタン!

「あ、!」

シャーペンと消しゴムが落ちる

私は意識が朦朧とするなか床に落ちたものを拾った

「ちょっと君! 寝るなら外で寝なさい そんなに私の話がつまらないかね?」

ハゲた頭が蛍光灯の光で輝いてる

「いや、別にそんなわけじゃ…」

「君、4回生だろ 少し気が緩みすぎなんじゃないのか? 教育実習だってもうすぐだろ? もっと自覚を持ちたまえ」

「はいはーい」

「はいは1回でよろしい」

教室中に笑い声が響き渡る

私は去っていくハゲ頭を睨みつけた