冷たい目で私を見る萌々香ちゃん。
「もしかしてぇ、さっきの話聞いてたぁ?」
笑いながら私に言った澪ちゃん。
けど、その目は笑っていない。
「聞いてたんならいいじゃん。わざわざ言う手間が省けたよ」
私に冷たく言い放った美波ちゃん。
どうして?
私、なんにもしてない……。
また涙がこぼれる。
「うっ……っふえぇ……」
「うーわ、泣いたし」
「ホントだぁ!あはははは」
泣いている私を見て、笑う3人。
この人たちは……悪魔だ。
人を傷付けて、その姿を見て笑う。
「……ねぇ、あたし達が悪いとでも思ってるの?」
「っく……」
そして、私の胸ぐらを掴んでこう言った。
「アンタが……っ、アンタが綾小路先輩に近付くからよ……っ!!」
そう言って、私をきつく睨みつけた。

