友達だって言ってたじゃん。
あれは嘘なの?
……そっか。
最初から、全部ニセモノだったんだ。
友達も、笑顔も、ぬくもりも。
私は最初から、こうなる運命だったんだ。
また私は、深い闇に堕ちていって
そこで一生過ごすんだ。
――…ボロボロッ
私の目から、大粒の涙がこぼれた。
考えれば考えるほど、胸が痛い。
ジリジリと焼き付けるような痛み。
少しずつ私の心を蝕んでいって
ただひたすら堕ちる。
力が抜けて、手に持っていたジュースを落としてしまう。
「ん……?なにって、菜摘ちゃん?」
……そうやってまた、嘘の笑顔で私に駆け寄るんだ。
「ね……なに泣いてるの?」

