ふふっと笑い、メロンパンを食べ始めた。



「……あっ、私行かなきゃです」

「そっか。残念」


困り顔をした奏くんに手を振り、私は購買を出た。



いつもお昼ごはんを食べているところに戻り、みんなに声をかけようとする。



「みんなー……っ」


そこでは、3人がヒソヒソと話していた。


ん……?なに、何の話?



輪の中に入りたいけど、なんだか入れない……。



「……ねぇ、花園ホントにウザイんだけど」

「それなーっ、マジでわかる」


……え?



知らない……。

私、こんな3人知らないよ……?



いつも「菜摘ちゃん」って言ってくれるのに


なんで今は「花園」って呼び捨てなの?



怖い……。怖い。



「もうっ、ホント綾小路先輩に近付くからだよ!」


そう言って、バンッと音を立てて机を叩く美波ちゃん。


「ホントに!なんであんなにブスが綾小路先輩と話すわけ!?」


物を投げつけて、暴言を吐く澪ちゃん。



「……アイツ、ぜってー殺す」


……ねぇなんで?

そんなこと言わないよね?萌々香ちゃん?