……って、あれ?


最近、花音を見ていない。



一緒に学校も来ないし、学校でも見かけない……。

お昼も3人と食べてるし……?



まぁいっか……。



「うわ……やっぱりすごい人っ」


購買にはたくさゆの人で溢れかえっていた。


私はメロンパンが売っている場所へと向かう。


「えぇっと……あった」


あっ!

ラッキー!最後の1個!



私が手を伸ばすと、なにか触れるものがあった。


「……ん?」


その手の先を見ると



「そっ、奏くん!?」

「あ、菜摘ちゃん」



そこには奏くんがいた。


私はメロンパンを手に取り、奏くんの元へと駆け寄った。



「メロンパン……これ、奏くんにあげますっ」

「え?菜摘ちゃんが食べなよ」

「でも……」



なんだか、奏くんに申し訳ないし…。

でっ、でも、メロンパン食べたい……。



「あっ、じゃあさ、菜摘ちゃん」

「……え?」

「半分こしよ」