「じゃああたし達も、菜摘ちゃんって呼ぶ」
「う、うん……」
「あたし達、友達ねっ!」
――そう言われて
涙がこみ上げた。
不安で暗くて
まるで夜の闇みたいな。
そんな日々から抜け出せたみたい――…。
「えっ!?ちょ、菜摘ちゃん!?」
「う、うぅ……えっ」
思わず泣いてしまった。
ありがとう。友達になってくれて。
「泣かないで、菜摘ちゃんー」
「ごめ、っん……えぇぇ……」
暗い暗い日々。
ただ食べて、ただ眠って、起きて――。
そんな日々には戻りたくない。
私は、今日世界一の幸せ者だ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…