「じゃああたし達も、菜摘ちゃんって呼ぶ」

「う、うん……」

「あたし達、友達ねっ!」



――そう言われて

涙がこみ上げた。




不安で暗くて

まるで夜の闇みたいな。


そんな日々から抜け出せたみたい――…。



「えっ!?ちょ、菜摘ちゃん!?」

「う、うぅ……えっ」



思わず泣いてしまった。

ありがとう。友達になってくれて。



「泣かないで、菜摘ちゃんー」

「ごめ、っん……えぇぇ……」




暗い暗い日々。

ただ食べて、ただ眠って、起きて――。


そんな日々には戻りたくない。

私は、今日世界一の幸せ者だ。