ほ、ホントに?


突然のことで戸惑い、どうしたらいいのかわからない。



「ほらほらーっ、こっち!」

「えっ!?」



長谷部さんに腕を引っ張られ、半ば無理やり連れていかれた。


「座って?」

「は、はい……」


3人に促され、グループの中に入っていく。



「なんで敬語?」

「ホントにー」

「ご、ごめん……」



3人に笑われ、私は恥ずかしくなった。


「じゃあこれから禁止。それと、3人の事は下の名前で呼んで?」



そう言う井口さんに、長谷部さんと鶴本さんはうなづく。


「じゃ、じゃあ……萌々香ちゃん、澪ちゃん、美波ちゃん……」


「やったぁ!」


3人は笑いながら喜んでいる。


……なんか、やっと普通の高校生になった気分。


いつもは花音と食べていたけど、たまにはこんなのもいいかも。