自分の心とは違って青く雲一つない空が私の頭の上に広がっていた。

「今日も、綺麗だな」
私は、何気なく呟いて、そのまま学校に向かって足を進めた。

学校に着くと後ろから声をかけられた。
「よっ。」
振り返ると、黒髪に金のメッシュが入った唯一の友達と呼べる存在
無神大雅(むかみ たいが)がそこにいた。

「おはよう 今日は珍しく学校に来てるんだね」

「俺だって、来るときは来るんだよ」

大雅は、滅多に学校に来ない。何かの理由がない限り。
「先生に呼ばれたんでしょ。どうせ」

「なんだよ そのどうせって まぁあたりだけどな」

「ほらね 大雅が学校サボるからだよ」

「俺にも色々あるんだよ つか早く教室いくぞ」

「はーい」

こうやって何気ない会話を大雅とすることが私にとってすごい楽しかったりする。
大雅といる時が素の自分でいられるから。