「今度は俺が目、つぶるから。

 もし嫌だったら、

 そのままバス、降りて」




次は
わたしの降りるバス停だ・・・


「でも」

目をつぶったまま、杉山君の声を聴く。


「もしOKだったら・・・

 降りないで」