一人で歩く帰り道。 雨がポツポツ降っている。 『あゆちゃんって、 本当に天気予報見ないよねー! 今日は17時から雨予報なんだよ』 笑いながらそう言って 傘に入れてくれる理希は、もういない。 ……近付きたかったから わざと傘を忘れてたなんて、今更いえない。 「っ……理希…」 ……こんなことに、なってしまうくらいなら さっさと伝えてしまえば良かったのかな。 理希が恋を知る前に…… 理希が、林さんと仲良くなる前に。 あぁ、嫌だな__ でも、わたしが背中を押してあげなきゃ。