夜、お風呂上りの私たちは部屋に入っていつものように髪を梳かし合う


「日葵ちゃんの髪、ホントに綺麗な色だよね」


「そうかなぁ、学校でクラスメイトに変なのって言われるし、先生は染めるなって言うし。地毛なのに!!」


栗色の髪に一房だけ綺麗なクリーム色をしている、おまけに目は日本人離れしたグレーだし…

だから園長先生は私のママかパパはロシア人かもねって言ってくれたんだ


ハーフなの、私!って


なんとなく特別な感じがして小学生の時はすごく浮かれてたのを覚えてる


「はい、梳かし終わったよ!寝れば明日になるよ!!明日は誕生日でしょ?」


3つ上のお姉さんのようなルームメイトにせかされてベッドに入って瞼を下した


「明日、15歳になるんだ」


ワクワクとほくほくした感じを胸に意識を手放した