職場恋愛

職場の先輩後輩だから周りの目を考えて私たちの仲は隠しておくことにした。

特に言ってはいけないのは島田さんだと航は言った。


「あいつはデリカシーがないアホだから、絶対に知られたくない。すぐ言いふらすからね」

言いふらされるのは私も嫌だから絶対言わないでおこう。



「あと…LINE教えて」

完全に順序がおかしいと思ったけど素直に教えた。



それから他愛ない話をして朝を快適に過ごした。

お昼くらいになって私のお腹が鳴ってしまって恥ずかし死にするところだった。

「そろそろ帰るね。せっかくの休日、寝たいでしょ?」

いつの日か島田さんが言っていた不眠っていう話を思い出して立ち上がろうとした。

「嫌じゃなければご飯行かない?」

嫌なわけないでしょう。


全力で頷いた。