「頭突きで起こされた気分はどう?」
「スッキリ目覚めてよかったね」
1度は笑い終えたはずの2人が、またいじりだす。
「起こそうとしたの?」
未だちょろちょろ涙を流す私の頭を撫でながら聞かれて、首を振る。
「島田さんがっ…撮ろうとするから、私が写り込んで阻止しようとしたら、直撃しちゃった」
「阻止しなくてよかったのに。結も痛かったでしょ」
「慌ててたから当たっちゃったの…ホントにごめんなさい…」
「俺はいいよ、結は大丈夫?」
こーんな時でも人の心配ばっかり。
私がアタックしたのにね。
「大丈夫です…」
「どっかの誰かとは雲泥の差だな」
「どっかの誰かが突撃されようもんなら大激怒して収集がつかなくなるのにね」
島田さんとつり目さんは助手席をチラチラ見ながら笑っている。
それを言うだけでも大激怒されそうなんですが…。
「優しい彼氏でよかったね」
「どっかの誰かさんだったら許さないよ」
「お前ら」
ほら。
閻魔大王が怒ってる。
騒がしいおふたりが、助手席の閻魔大王様にゴツン!ゴツン!と仕返しされたことは言うまでもない。
「スッキリ目覚めてよかったね」
1度は笑い終えたはずの2人が、またいじりだす。
「起こそうとしたの?」
未だちょろちょろ涙を流す私の頭を撫でながら聞かれて、首を振る。
「島田さんがっ…撮ろうとするから、私が写り込んで阻止しようとしたら、直撃しちゃった」
「阻止しなくてよかったのに。結も痛かったでしょ」
「慌ててたから当たっちゃったの…ホントにごめんなさい…」
「俺はいいよ、結は大丈夫?」
こーんな時でも人の心配ばっかり。
私がアタックしたのにね。
「大丈夫です…」
「どっかの誰かとは雲泥の差だな」
「どっかの誰かが突撃されようもんなら大激怒して収集がつかなくなるのにね」
島田さんとつり目さんは助手席をチラチラ見ながら笑っている。
それを言うだけでも大激怒されそうなんですが…。
「優しい彼氏でよかったね」
「どっかの誰かさんだったら許さないよ」
「お前ら」
ほら。
閻魔大王が怒ってる。
騒がしいおふたりが、助手席の閻魔大王様にゴツン!ゴツン!と仕返しされたことは言うまでもない。


