職場恋愛

今、トイレに行きたいと喚いていたりんちゃんさんは大きないびきをかいて寝始めた。

それに合わせて島田さんもまた寝て、航も寝ていた。

人のこと言えないけど、島田さん、めっちゃ寝るなぁ。



ふと外を見てみると、一面、海。
私たちは今、橋を渡っているらしい。

すごく、綺麗。

天気がいいから海が光っている。




「瀬戸内海、綺麗だな」


私の前に座る山野さんがそう呟いた。
瀬戸内海なんだ。
そんなことも知らない私、恥ずかしい。


「はい。ずっと見ていられます」