side 結
長く感じられた1日が終わって航のお家に帰るとまた不安の渦が押し寄せて来た。
航は私の味方でいてくれるかな。
香織に裏切られたって話したら『俺も限界』とか言い出さないかな。
ぐるぐると同じことを繰り返し考えているうちに机に突っ伏したまま寝てしまったらしく、気付いたら夜中の2時だった。
「ん、ベッドで寝よう」
静かに寝室を覗きに行ったら航はまだスマホをいじっていて、私の影にすぐに気付いてスペースを空けてくれる。
連勤中なのに眠くないのかなと心配になるけどこんなこと気にするのは余計なお世話かな…。
「あ…平気。ソファーで寝るから。おやすみなさい」
せっかく寄ってくれたけど、やっぱり私は居候なんだし最低限の生活をしないと。
それだけ言ってリビングに戻る私。
あ、生活費…。
リビングに置いてあるカバンから財布を取り出そうとしゃがんでいたら…。
「わっ…」
びっくりした…。
足音なんて全く聞こえなかったからいるとは思わなくて幽霊かと思った。
「…なんで一緒に寝ないの?」
後ろからぎゅーっと抱き着かれて心臓が早鐘を打つ。
「あの、これ生活費…」
航の質問には答えないで財布からお金を取り出す。
「…結?」
航は生活費を受け取らず、私たちはお互いに違うことを勝手に話している状態で、会話のキャッチボールなんて全く成立していなかった。
「家賃はいくらですか?」
「結」
「生活費って1ヶ月どれくらいかかるんですかね」
「……」
「今手持ちが6万しかないんですけど、足りますか?」
「…敬語やめて」
抱き着かれたままピシャリと言われて言葉が止まった。
長く感じられた1日が終わって航のお家に帰るとまた不安の渦が押し寄せて来た。
航は私の味方でいてくれるかな。
香織に裏切られたって話したら『俺も限界』とか言い出さないかな。
ぐるぐると同じことを繰り返し考えているうちに机に突っ伏したまま寝てしまったらしく、気付いたら夜中の2時だった。
「ん、ベッドで寝よう」
静かに寝室を覗きに行ったら航はまだスマホをいじっていて、私の影にすぐに気付いてスペースを空けてくれる。
連勤中なのに眠くないのかなと心配になるけどこんなこと気にするのは余計なお世話かな…。
「あ…平気。ソファーで寝るから。おやすみなさい」
せっかく寄ってくれたけど、やっぱり私は居候なんだし最低限の生活をしないと。
それだけ言ってリビングに戻る私。
あ、生活費…。
リビングに置いてあるカバンから財布を取り出そうとしゃがんでいたら…。
「わっ…」
びっくりした…。
足音なんて全く聞こえなかったからいるとは思わなくて幽霊かと思った。
「…なんで一緒に寝ないの?」
後ろからぎゅーっと抱き着かれて心臓が早鐘を打つ。
「あの、これ生活費…」
航の質問には答えないで財布からお金を取り出す。
「…結?」
航は生活費を受け取らず、私たちはお互いに違うことを勝手に話している状態で、会話のキャッチボールなんて全く成立していなかった。
「家賃はいくらですか?」
「結」
「生活費って1ヶ月どれくらいかかるんですかね」
「……」
「今手持ちが6万しかないんですけど、足りますか?」
「…敬語やめて」
抱き着かれたままピシャリと言われて言葉が止まった。


