家電は携帯の1階上にあるから階段を上らなきゃいけない。
重たい足をよいしょよいしょと持ち上げて家電への扉を開ける。
約1週間ぶりの家電はなんとなく殺伐としていて立ち入り難い。
エアコンフロアで待ってると言われたからそこに行くと香織と岩木さんが楽しげに話していた。
仲、良いんだ。
最近香織と全然話してないな。
今日会うのも久々だし。
「あ、荒木。休憩行ってくるから、代わりよろしく」
私を見つけたと同時にそう言われて唖然としてしまう。
いやいや、私は携帯なんですけど?
「かおりんと仲良いんでしょ。店長代理も売り場にいないしさ。ちょっとくらいいてよ」
なんとなく気に食わない態度で言われてイラっとしてしまう。
しかもかおりんって。
そんな呼び方をする程度の仲なんですね。
「山野さんに伝えて来ます」
従業員階段に戻ろうとすると何故か爆笑された。
「なんのためのインカムなの?ほんと馬鹿」
あ、そういうこと。
もっとマシな言い方ができないのかと文句を言いたくなったけど、ここはぐっとこらえてインカムを流す。
「山野さん取れますか」
『ザザザ…はい』
「荒木です。家電にいるよう頼まれたので少しの間家電にいます」
『ガザガザ…誰に?』
「岩木さんです」
『ガサガサ…行か…くてい…戻っ…きて』
「え…でも…」
なんか電波?が悪いのかな。
聞こえにくい。
『俺の許可無く行くな』
「あ、はい…すぐ戻ります…」
また怒らせたかも。
でも、どっちの言うことを聞けばいいのかなんて分かんないし…。
「なんだー。サボれないじゃん。かおりんと順番こで休憩しようって話してたのに。ねー?」
インカムで流したから2人にも当然聞こえてて。
2人で『ねー』って言い合ってるけどさ。
待ってよ。
それどういうこと?
「え、ねぇ香織、サボろうとして私を呼んだの?」
「サボるって言うと悪く聞こえるけど、まぁ間違ってないかな。無許可だから」
いや、待って。
香織はいつからそんな悪に染まったの?
「航は?安井さんは?どこで何してるの?」
「結、仕事中だよ?先輩のことはちゃんとさん付けで呼ばなきゃ。
逢坂さんと安井さんは事務所で電話応対してる」
え。いや。サボろうとしてた人にそんなこと言われたくないんですけど。
「無許可で休憩なんか取ったら店長代理が怒るよ?」
「分かってるよ〜。だから結を呼んだんじゃん」
何を分かってるって?
利用されるために呼ばれて家電に立ってるわけないでしょ。
「いや…普通に考えてサボりとか…ダメでしょ」
重たい足をよいしょよいしょと持ち上げて家電への扉を開ける。
約1週間ぶりの家電はなんとなく殺伐としていて立ち入り難い。
エアコンフロアで待ってると言われたからそこに行くと香織と岩木さんが楽しげに話していた。
仲、良いんだ。
最近香織と全然話してないな。
今日会うのも久々だし。
「あ、荒木。休憩行ってくるから、代わりよろしく」
私を見つけたと同時にそう言われて唖然としてしまう。
いやいや、私は携帯なんですけど?
「かおりんと仲良いんでしょ。店長代理も売り場にいないしさ。ちょっとくらいいてよ」
なんとなく気に食わない態度で言われてイラっとしてしまう。
しかもかおりんって。
そんな呼び方をする程度の仲なんですね。
「山野さんに伝えて来ます」
従業員階段に戻ろうとすると何故か爆笑された。
「なんのためのインカムなの?ほんと馬鹿」
あ、そういうこと。
もっとマシな言い方ができないのかと文句を言いたくなったけど、ここはぐっとこらえてインカムを流す。
「山野さん取れますか」
『ザザザ…はい』
「荒木です。家電にいるよう頼まれたので少しの間家電にいます」
『ガザガザ…誰に?』
「岩木さんです」
『ガサガサ…行か…くてい…戻っ…きて』
「え…でも…」
なんか電波?が悪いのかな。
聞こえにくい。
『俺の許可無く行くな』
「あ、はい…すぐ戻ります…」
また怒らせたかも。
でも、どっちの言うことを聞けばいいのかなんて分かんないし…。
「なんだー。サボれないじゃん。かおりんと順番こで休憩しようって話してたのに。ねー?」
インカムで流したから2人にも当然聞こえてて。
2人で『ねー』って言い合ってるけどさ。
待ってよ。
それどういうこと?
「え、ねぇ香織、サボろうとして私を呼んだの?」
「サボるって言うと悪く聞こえるけど、まぁ間違ってないかな。無許可だから」
いや、待って。
香織はいつからそんな悪に染まったの?
「航は?安井さんは?どこで何してるの?」
「結、仕事中だよ?先輩のことはちゃんとさん付けで呼ばなきゃ。
逢坂さんと安井さんは事務所で電話応対してる」
え。いや。サボろうとしてた人にそんなこと言われたくないんですけど。
「無許可で休憩なんか取ったら店長代理が怒るよ?」
「分かってるよ〜。だから結を呼んだんじゃん」
何を分かってるって?
利用されるために呼ばれて家電に立ってるわけないでしょ。
「いや…普通に考えてサボりとか…ダメでしょ」


