「はー、痛かった」


結構、アザになるのね。


手首や足首にはくっきりと鎖で繋がれた痕があった。



「ごめんね、アザになっちゃったね」


「ううん、いいのよ、これくらい」


まあ、繋がれてなかったら 本当に暴力振ってたかもしれないしね笑



「ん?どうしたの、クルト王子
そんなに怖い顔しちゃってさ」




ガシッ、「キャッ!」



クルト王子は、黙ったまま私の腕を引いて、部屋から出ようとする。



え、ええっ


なんでそんな怒ったような顔してるの?


般若みたいだよ...


ていうか、腕痛いよっ



「こいつが世話になったな」


「どういたしまして〜」


「えっ、いやいや、助けてよ!」


「姫様、頑張ってね〜」


と言って、ヒラヒラと手を振る______。