「うん、大ありだよ
なんで、きみを探してたと思う?」
うーん、それは分かんないな...
「.....」
「それはね、きみが何年も昔に来た少女の子孫だからだよ」
...え?ん?どういう意味?
「んーと、少女は予言することができたんだ」
「予言??」
「そう、予言。少女はこう予言したんだ。『何年も先の未来だが、日本という違う世界から、私の子孫にあたる少女がやってくる。その時、再びこの世界は穏やかな時間が流れるであろう』とね」
「何でそれが私だと?」
「その子孫にあたる少女は、首にハートマークがあるんだって」
確かに、首にハートマークの形はある。
今まで、友達や親には可愛い形ね、って言ってもらってきた。
「それが私なの??」
「そうだよ、この世界のやつらは、きみを血眼になって探してたんだ」
「どうして、血眼になってまで探すの?ただ、穏やかな時間が流れるだけじゃない」
「それが違うんだよ。きみを手に入れて、この世界を支配しようとするやつらもいるんだ」

