-----------

それは、何年も昔の話。



ある日、突然異世界から来た少女がいた。



少女が来たことによって、亡くなる人の人数が例年より減った。



その時は、病気になる人が減ったり、
事故や自殺、殺人も減ったりしたとか。



少女がいた時は、世界は平和で穏やかな時間が流れたらしい。



それは、少女がいた世界とこちらの世界での歪みの影響だと伝えられている。



そして、異世界から来た少女のことをお姫様と呼ぼうということにもなった。





歪みか、...歪みが原因でよくないこと(妖怪や鬼などの奇妙なもの)が出てくるとかはよく聞くけど。


こういう話は初めてだな。



...姫様って、そういうことだったのね。



「てか、私を攫ってきた時点で平和じゃないよね」


「まあまあ、そこは許してよ
こうして話してあげたんだし」



それもそうね。


まあ、許してあげようか。


私、そんなに心狭くないしね。



「で、私が来たことによって 何か変わるの?」


私、平凡な女なんだけど。