異世界に行ってみたいなと思ったところ、本当に行ってしまいました。


「ねえ」


「なんだ?」


「あなたがほんとに王子様なら、王様に言ってくれない?私を元の世界に戻してって」


「それは、無理だ」


「っ!なん、で」


「うちの親父は、思いをそう簡単に変えることはしないからだ」


「でも!私は戻りたい!バイトもあるし、家族もいるのよ!」


なんで、戻してくれないの?


どうして...


私が一体何をしたっていうの?



「もう、ほんと訳わかんない!あなたも用がないなら出ていって」


「...わかった」



そう言って、こちらを振り返ることもなく出ていくクルト王子。




──ガチャ、バタン