数ヶ月が過ぎた日。
今日も新手の手段で牢獄を目指す。
だが、ナムの体力も体もボロボロになってしまっていた。

フラフラと今にも倒れそうになりながら二人の男に問いた。
「お願い…通して…」
二人の男もナムの気持ちに応えてあげたいと思ってはいるのだが、通してしまったら村に居られなくなるかハデス同様、牢獄に入れられるかだった。
「もうよせ。あいつはもうすぐ死ぬ。俺達だってお前を傷つけたくない。」
「そうだ。通してやりてぇが出来ないんだよ。分かったら帰ってくれ。」
毎日やって来るナムに対してやってあげれる事は説得し帰すぐらいだった。
村人の中にはナムの姿を見て涙を流す者も少なくなかった。
村長はその事実を知り、ナムを死なすまいと数日後、森の先の山を二つ越えた所にある町、マルガタウンの児童施設へ送った。

四人の男がナムが入ったカゴを持ち上げ、マルガタウンへ向かった。
中でナムは神に祈っていた。