出口を探していると、それを拒むかのように血まみれのベッドからジワジワと血がにじみ出てきた。
ナムの前に入ったネズミも部屋から出ることが出来ず、うろちょろしているとベッドから流れる血に触れてしまった。
その瞬間、激しく暴れ出し、数分後にはあらゆる所から出血して動かなくなった。
「なんだよ!クソっ!なんか方法があるはずだ!」
便器に上がって部屋全体をゆっくり確実に見渡した。
「…あれだ。」
窓際の一角が異様に暗い。
だが、目を凝(こ)らすと刀のシルエットが見えた。
取りに行きたいがネズミを殺した血が床一面に広がっている。
そこでナムは気付いた。
ネズミは裸足だが、こっちはブーツを履いている。
勇気を振り絞り、血の上に足を置いた。
ナムの読みは的中し、剣に手を伸ばした。
握ると頭の中で声がする。
聞いたことない声だが村長が言っていた奴に違いない。
「甲高くて、おちゃらけたような声の正体はハデスを利用してこの世を滅ぼそうとしておる魔王じゃ。手に入れたスプーンで音を立てろ。奴らはその音を嫌っておるからな。後はハデスの両腕を斬り落とすのじゃ。」
ナムの前に入ったネズミも部屋から出ることが出来ず、うろちょろしているとベッドから流れる血に触れてしまった。
その瞬間、激しく暴れ出し、数分後にはあらゆる所から出血して動かなくなった。
「なんだよ!クソっ!なんか方法があるはずだ!」
便器に上がって部屋全体をゆっくり確実に見渡した。
「…あれだ。」
窓際の一角が異様に暗い。
だが、目を凝(こ)らすと刀のシルエットが見えた。
取りに行きたいがネズミを殺した血が床一面に広がっている。
そこでナムは気付いた。
ネズミは裸足だが、こっちはブーツを履いている。
勇気を振り絞り、血の上に足を置いた。
ナムの読みは的中し、剣に手を伸ばした。
握ると頭の中で声がする。
聞いたことない声だが村長が言っていた奴に違いない。
「甲高くて、おちゃらけたような声の正体はハデスを利用してこの世を滅ぼそうとしておる魔王じゃ。手に入れたスプーンで音を立てろ。奴らはその音を嫌っておるからな。後はハデスの両腕を斬り落とすのじゃ。」



