牢獄の中はカビや汚水の臭いで充満しており、血で書かれた文字が辺り一面に広がっている。
最初はここまで酷いとは思っておらず、少し戸惑ったが、鼻をつまんで一部屋一部屋探して回った。
それでも見つけ出せなかった。
だが、その時、一匹のネズミが床を臭いながら廊下の突き当たりにある壁をすり抜けていった。
不思議に思ったナムは恐る恐る壁に触れようと手を伸ばした。
壁に触れる事はなく、吸い込まれるようにして中に入った。
中は真っ赤な血がべったりついたベッドと小さいトイレ、それにこの牢屋だけ窓がついていた。
ナムは鉄格子(てつごうし)を握って腕の力だけでよじ登り、窓の外を確認した。
外は何もなく、綺麗な夕陽がナムの顔を照らす。
諦(あきら)めて部屋を出ようとした時、強い力が働いて出られなくなっていた。
きっと何らかの魔力が働いて一回入ったら出られなくなってしまう。
追い込まれたナムに更なる悲劇が襲いかかる。
最初はここまで酷いとは思っておらず、少し戸惑ったが、鼻をつまんで一部屋一部屋探して回った。
それでも見つけ出せなかった。
だが、その時、一匹のネズミが床を臭いながら廊下の突き当たりにある壁をすり抜けていった。
不思議に思ったナムは恐る恐る壁に触れようと手を伸ばした。
壁に触れる事はなく、吸い込まれるようにして中に入った。
中は真っ赤な血がべったりついたベッドと小さいトイレ、それにこの牢屋だけ窓がついていた。
ナムは鉄格子(てつごうし)を握って腕の力だけでよじ登り、窓の外を確認した。
外は何もなく、綺麗な夕陽がナムの顔を照らす。
諦(あきら)めて部屋を出ようとした時、強い力が働いて出られなくなっていた。
きっと何らかの魔力が働いて一回入ったら出られなくなってしまう。
追い込まれたナムに更なる悲劇が襲いかかる。



