すると、二本のスプーンが出てきた。
「これだ!」
ナムがススだらけの手をはたいていた時、外で見張りをしていた若者が慌ただしく中へ入ってきた。
「どうした!」
「しゅ、シュリバ達が大群で向かって来てる!」
ナムはスプーンを腰の巾着袋に押し込み、家を出た。
すでに勇敢な中年男とジムおじさんがシュリバの亡霊と戦っていたが、かなりおされている。
二人の足下には切り刻まれた男の姿がある。
「後は任せてみんなは先に次の場所へ行ってくれっ!」
そう叫ぶと、腰から師匠に貰った二丁の銃を取り出し、大群めがけて引き金を引いた。
その銃は最新型のレーザー銃で威力がこれまでの武器と比べ物にならないほど高い。
その上、悪霊・悪魔・妖怪など幅広い面で活躍出来る代物。
ただ、値段が高く、扱いにくいと言う欠点があり、ハンターからしてみれば扱いにくい武器など命取りになってしまう。
しかし、ナムは長い年月を経て扱いにくさを克服し、超一流のハンターになったのだ。

レーザーは亡霊の体を貫通し、二本の道を作った。