「ふたりで合格できたら口にする」
倫太郎が隣に横たわってそう言った。
「う、うんっ……頑張ろうね」
「それまで我慢できるかわかんねーけど」
悪戯な笑みを浮かべて私を見ている。
倫太郎……大好き。
私の隣で、ずっと笑っていてね。
「って……今何時!?」
飛び起きて部屋の時計を見ると……
「は、八時半じゃん!倫太郎用意しなきゃ!」
「んー、せっかく日菜子とイチャつけてたのに」
「学校は行かなきゃダメ!勉強頑張るんでしょ!?」
「はぁ、しょーがねーなぁ」
気だるそうに起き上り、私の頬っぺたにキスを落としてから立ち上がった。
「これからは学校でも容赦ねぇから。覚悟しとけよ?」
私を見下ろしている倫太郎の目が、やけに色っぽくてドキッとした。
学校でも容赦ないって……どういうことなんだろう。
私達の物語は始まったばかり。
これからどんなことがあっても、もう離れたりはしないよ。
絶対にネ☆
END



