『覚悟しとけよ』
と、サラッと言う彼 。
「はいはい( 笑 )」
どうせそんな気もないくせに。
口が上手いだけ、
彼は相手なんて他にいくらでもいる。
わかってるのに、
なんでこんなにうれしいんだろう
「 て、ことがありまして 」
翌日、また花の取り調べが始まった。
「で?」
「あ、で、このアプリだと通話しづらいからLINEを交換して …」
「そっかそっか。
彼のことはどうなの?好き?」
「好きかはわからないけど話したいとは思う」
「相変わらず人を好きになるのが早いねぇ」
だから、好きではないんだってば!
「タイプじゃないし好きとかじゃないんだけど、うーん…」
「タイプなんて所詮タイプ!
好きになったら仕方ないの」
花の言葉に少しだけ胸が締め付けられたような気がした。
