「疾風の走る姿も、優勝したら喜んで抱きついてくるところも、メダルを私の首にかけてるれるところも、優しいところも、落ち込んだら励ましてくれるところも……言い出したらキリがないけど、全部、全部好きなんだよ……!」
「疾風こと、大好きなの………!」
溢れてくる想いが止まらなかった。
「もう、何もしてくれないの……?」
私の声が病室に悲しく響く。
「って、こんなこと言っても仕方ないよね」
自分に言い聞かせるように言って、自分で涙を拭った。
いつもは疾風が涙を拭ってくれるのに……なんて思ってしまう。
それくらい、私の中で疾風の存在が大きかった。

