「まあ、言い合いっていうか山田が一方的に怒ってるだけだけど。」


 山田、とは今話している真っ最中の山田啓汰のことだ。


 「そうそう!そういうとこがアホなのかもね~。」
 
 
 「な、なにを!!」


 キーンコーンカーンコーン


 1時間目の始まるチャイムが鳴り、先生が入ってくる。


 (私もこの1年でクラスの人とたくさん話せるようになろう…。)


 そして授業が始まる。