君の手は借りない



「2組か…」


「やったー!同じクラス!」


「本当!良かった~!」


どこからかそんな歓喜の声が聞こえてきたり、


「やだー!別れたぁぁ!!」


「でも隣のクラスじゃん?」


「もー無理、終わった…」


絶望する声も聞こえてきた。


そんな光景を少しだけ羨ましく思う。


だけど、友達という友達がいなかったから、どちらにしろこんなことはできないか。


…だからこそ、高校では友達を作るんだ。