リビングの上、成美は愛する男の下で荒い息を吐きながら『その時』を待っていた。 愛する男の掌が、自分の首すじにゆっくりと落ちて来た時、成美はそっと目を開けた一一一。 愛する男が、すぐそこにいた。 やっぱり、愛してる……。 そう思ってしまう。 『お前みたいなしつこい女は、大嫌いだ!』 ついさっき、目の前のこの男にそう言われたと言うのに。 ・