東の空の白さに吸い込まれるように消えゆく星を貴方と数えたのは、僅か二年前。 『愛も、消えるのかしら……?』 呟くわたしに優しくキスをくれた愛する人は、もういない。 ねえ、貴方。 今夜もあの娘と、星を見ているの一一? あの日と同じベッドの上で、わたしは今日十二回目のリダイヤルボタンを押す。 わたしが、闇に消えていく……。 ・