すぐに仲良くなっていたリュータは輪をかけて離れがたいことだろう。彼が惜しいと言わない限りは、自分が口を出すことではない。自分の隣に立つリュータは、手を振るレツに何かをアイコンタクトで伝えようとしているのか、始終しかめっ面をしていた。気付いたレツが意地の悪い笑みを浮かべる。
「リュータ、次会う時までに進展させとけよー、じゃねえとおれが掻っ攫ってくぞ!」
「……だっから! 言うなって言ってるだろ!」
「だっはっは! じゃーなー!」
リュータが吠えるもレツは動じない。かんらかんらと笑いながら、お騒がせな少年は大斧を背に町の方へ踵を返した。
彼の背中をなんとなく二人無言で見送って、それから船着場で次の船を待つ。船の中に購買や寝床もあるらしく、特別この町での買出しの必要もない。
「台風みたいなやつだったな」
「ほんとにね……」
さんざん振り回されていたリュータが、どっと疲れた様子で肩を落とす。
「……なあリュータ、レツの『進展』とか『掻っ攫う』とか、何のことを言ってるんだ?」
三人から二人に戻る時というのは、話題がなかなか見つからないものだ。何気ない会話から切り出してみようと口をついて出たものが、まさか二人きりの時には避けたい話題に繋がるとは思わなかった。
「リュータ、次会う時までに進展させとけよー、じゃねえとおれが掻っ攫ってくぞ!」
「……だっから! 言うなって言ってるだろ!」
「だっはっは! じゃーなー!」
リュータが吠えるもレツは動じない。かんらかんらと笑いながら、お騒がせな少年は大斧を背に町の方へ踵を返した。
彼の背中をなんとなく二人無言で見送って、それから船着場で次の船を待つ。船の中に購買や寝床もあるらしく、特別この町での買出しの必要もない。
「台風みたいなやつだったな」
「ほんとにね……」
さんざん振り回されていたリュータが、どっと疲れた様子で肩を落とす。
「……なあリュータ、レツの『進展』とか『掻っ攫う』とか、何のことを言ってるんだ?」
三人から二人に戻る時というのは、話題がなかなか見つからないものだ。何気ない会話から切り出してみようと口をついて出たものが、まさか二人きりの時には避けたい話題に繋がるとは思わなかった。
