「ユウジさあ、分かってねえなあ。リュータの性格なら自分が休まされるよりおまえが「もう歩きたくないから休もうぜ」って言う方がぜってー大人しくなんだろ」
それもそうだ。そんなことはレツに指摘されるまでもなく分かっている。分かっていた。
「荷物、おれが持つから。行こ、ユウジ」
こちらを見て一瞬俯いたリュータが、荷物と剣を担いで先に進み始める。後を追う形で、遅れてレツとついていく。
前方のリュータと自分を交互に見比べたレツが、大仰に溜め息を吐いた。
「あーあ、こりゃ要介護ってやつかあ」
「何の話だ?」
「べーつにー」
後頭部を掻いて、レツが前を歩くリュータの背中を見据える。
「違ってたらいいんだけど。あの勇者様はさ、親しい相手が魔物に囲まれてピンチかもって時に自分は寝てたとか、結局あんま役に立ってねえとか、そういうの気にするクチじゃねえ?」
「……それがよそよそしい原因だって?」
「さあなー。よそよそしいってか拗ねてるってか、ありゃ自己嫌悪じゃねえの」
いるんだよなあおれの知り合いにも、変なとこ気にしてすぐ自己嫌悪に陥るやつ。レツが処置無しと肩を竦める。
「なあ、ところでさっき言ってた師匠。名前は?」
それもそうだ。そんなことはレツに指摘されるまでもなく分かっている。分かっていた。
「荷物、おれが持つから。行こ、ユウジ」
こちらを見て一瞬俯いたリュータが、荷物と剣を担いで先に進み始める。後を追う形で、遅れてレツとついていく。
前方のリュータと自分を交互に見比べたレツが、大仰に溜め息を吐いた。
「あーあ、こりゃ要介護ってやつかあ」
「何の話だ?」
「べーつにー」
後頭部を掻いて、レツが前を歩くリュータの背中を見据える。
「違ってたらいいんだけど。あの勇者様はさ、親しい相手が魔物に囲まれてピンチかもって時に自分は寝てたとか、結局あんま役に立ってねえとか、そういうの気にするクチじゃねえ?」
「……それがよそよそしい原因だって?」
「さあなー。よそよそしいってか拗ねてるってか、ありゃ自己嫌悪じゃねえの」
いるんだよなあおれの知り合いにも、変なとこ気にしてすぐ自己嫌悪に陥るやつ。レツが処置無しと肩を竦める。
「なあ、ところでさっき言ってた師匠。名前は?」
